経営戦略とは、改善を図るための問題解決策の積み重ねと言えるだろう。そのため、企業にとっては成功を勝ち取るために必要不可欠なものである。ただし、実際に成功をするかどうかは、実践する者が経営のプロとしての力を持ち合わせているかどうかににかかってくる。
「戦略プロフェッショナル」は、著者をモデルとした広川洋一という主人公が、医療機器事業を展開する企業「新日本メディカル」の低迷した商品のシェアを劇 的に引き伸ばしていくドラマが描かれている。物語の区切りごとにある戦略ノートでは、各章で着目すべき戦略をまとめているので、一歩詳しく戦略知識を理解 することができる。
本書では、戦略プロフェッショナル(=経営のプロ)の条件として、リーダーシップを発揮する覚悟、新戦略を考案する手順の熟知とリスクを恐れない勇気を挙 げている。このことから、特別な技術よりもプロとしての基本的なスタンスが重要であり、そこから様々な戦略を実行できてこそ戦略プロフェッショナルは誕生すると主張していると思う。自己啓発でもそうだが、実践こそがすべての始まりであるので、 机上の空論で終わらせてしまっては意味が無いことはよくわかる。
本書自体は、ハードカバーで1991年に発刊されているため、情報としては一昔前のことに触れているものもあるが、「シンプル イズ ベスト」という言葉がある通り、戦略もシンプルなものほど強い効果を得られることを学ぶことができ、戦略知識の一つの基盤として役立てられる。
書籍名:戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
著者名:三枝匡
発行元:日経ビジネス人文庫
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