- 2008-05-16 (金) 11:04
- 著者インタビュー
「リスク過敏の内部統制はこう変える!」の著者である戸村智憲氏へのインタビューを3回にわたって届ける最終回。戸村氏の著書でも触れられている、内部統制強化を分かりやすく効率的に進めることができる「7文字式内部統制」について紹介する。
7文字式内部統制で企業価値もup!
TAKA@:内部統制で大事なこととはなんでしょうか?
戸村:7文字式内部統制として紹介しているのですが、この原則さえ守っていれば不祥事などの問題は起こらず、逆に企業価値を高めることができると考えています。
TAKA@:著書にも7文字式内部統制が出ていましたが、これはどういったものなんですか?
戸村:正直・正確・正式の3つの「正」という文字と「適時適切」を合わせた7文字です。正直に正確に正式に対応することを適時適切にやっていれば、まず問題は起こらないということです。(下図)

TAKA@:どのような具体例がありますか?
戸村:実例でいうと、正直と正確が欠けたものとしては、ここ最近続いている食品偽装事件があてはまります。また、10年ほど前になりますが、ある原発作業員が作業マニュアルどおりの「正式な方法で」作業せず、バケツで核物質をいい加減に扱った結果、臨界事故を起こし作業員が被爆する例がありました。ガイドラインやマニュアルの通りにやっていれば起きなかった事故が、これぐらいで良いかという現場の判断で失敗した例です。しかし、事故の発生を正直に正確に正式に発表したとしても、それが1年後では情報隠蔽にほかなりません。これが適時適切にやらなければいけないということなんです。
TAKA@:昨年は偽装事件で持ちきりでしたからね。いかにこの7文字式内部統制ができていなかったかというのがよく分かりますね。
戸村:逆にこれをきちっと行っているのが、ナショナルのFF式石油暖房機をリコールする際の告知です。あれはまさしく7文字式内部統制を実践しているんですね。正直に我が社は失敗しましたと言い、正確に該当する製品の品番も伝えています。そして正式に業界団体に事故報告をして、問合せ窓口を設けています。
TAKA@:年配の方でも分かりやすいように、テレビでもイラストを交えて説明をしていますね。
戸村:それがまさしく適時適切な点です。あのCMがおもしろいのは、そろそろ暖房機を使い始めるかなという頃と押入れにしまおうかなという頃によく見かけることです。次年度に事故を繰り越さないために、そういうタイミングを狙ってやっているのがよく分かります。
TAKA@:言われてみればそうですね。
戸村:フォローが手厚いとユーザーも松下さんなら次は大丈夫だなとか、別の製品で問題が起こったとしてもサポートがあるなという信頼ができます。
TAKA@:なるほど。
戸村:したがって、 7文字式内部統制に従えば万一の事故でも、企業価値を高めることにつなげられるわけです。
TAKA@:難しそうな内部統制の強化も、実は簡単にできるということが言えそうですね。
戸村智憲著
『リスク過敏の内部統制はこう変える!』
社長から一般社員まで、全ての人に内部統制の読解力(内部統制リテラシー)を身につけてもらいたいという思いから執筆された本書。内部統制を身近なものとしてとらえるために、内部統制メガネをかけて「飼い猫の家の出入り」や「雨戸の開け閉め」などを読み解く「非まじめ」問答集や守って安心な7文字式内部統制などのユニークな解説で読者を引きつける。
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コメント:1
- オムライス 08-05-18 (日) 3:25
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インタビューお疲れさまです。たいへん面白いお話が引き出せていると思いました。TAKA@さんがお話を聞かれた上での感想や後記、こぼれ話みたいなものも書かれてはいかがですか?
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- 内部統制は怖くない!(後編) - 著者インタビュー『戸村智憲氏』 from FieldSide



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