するどい「質問力」! - 「問題」を一秒で解決する
本書『するどい「質問力」』の目的は、「ビジネスにおける問題解決能力を高める」ことだ。コミュニケーションの円滑化や説得など“質問”を投げかける理由は様々だが、それはときとして局面をがらりと変えてしまうほどの力を秘めている。問題解決のトリガーとなりうる“質問”スキルを、磨かずにおく手はないというわけだ。
本書では、質問によって問題解決へと導く33の方法が紹介されている。ただ、それらに特段の目新しさはなく、ソクラテスの時代から用いられてきた古典から、現代のビジネスシーンで効果が期待できる定番までを「質問の教科書」としてまとめ上げたものだ。例えば、トヨタが実践している「なぜ?を5回繰り返す」方法など、一度は聞いたことがあるような方法が揃っている。そんな中でも、著者の本業でもある弁護士の目線で書かれた、法廷での質問に関するエピソードはなかなかにユニークだ。法廷では禁じられている誘導尋問を日常社会で使うことを薦めるあたりは、本書ならではである。
読む人によっては、普段の質問がテクニックとして成り立っていたことに気づかされるだろう。質問は、コミュニケーションの基本と言えるものでありながらその奥深さと重要性を意識する機会は少ない。その力を最大限に発揮できたとき、ビジネスで成功を収める武器となるだろう。
著者名:谷原誠
発行元:三笠書房
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